A.
フッ素で問題になるのは慢性中毒と急性中毒があります。慢性中毒は飲料用地下水に自然界のフッ素が高濃度含まれている地区に起こるもので、我々が通常の使用法で起こるものではありません。ここで問題になるのは急性中毒の方でしょう。歯科医院で行うフッ素塗布法は用量的にも急性中毒を起こすことはありません。フッ素洗口法では可能性はあります。洗口法には毎日法と週1回法があります。毎日法では0.05%のフッ化ナトリウム溶液を使用します。通常の使用量は5〜10ccですので全部飲んでも問題はありません。4歳児の平均体重は16.5kgで、この場合フッ素溶液を147cc以上飲んだ場合に急性中毒(寒気、吐き気、発汗、腹痛といった症状)が起こる場合があります。週一回法ではフッ素濃度が4倍のものを使いますので、1/4の量でおこる可能性があります。応急処置として牛乳を飲ませると良いでしょう。自宅で行う場合は毎日法をおすすめします。
A.
フッ素は乳歯や生えたばかりの永久歯のむし歯予防に効果的です。乳歯や生えたばかりの永久歯の表面はきれいなエナメル質の結晶が整っていない場合が多くつるつるではありません。その証拠に乳歯や生えたばかりの永久歯には茶渋がつきやすく汚れやすいのです。ですから酸に溶けやすくむし歯になりやすいということです。大人の歯のように生えて時間がたった永久歯の表面は堅く酸にも強くなります。早く大人の歯のように丈夫な歯に早くしてあげようと言うのがフッ素です。フッ素には歯の表面を堅く丈夫にする効果と抗菌作用があります。少なくとも一番奥の永久歯(12歳臼歯)が生えるまでは定期的にフッ素を応用した方が良いでしょう。年齢的には1歳半頃から13、4歳までです。これも個人差がかなりあります。
Q.お茶でうがいするのとフッ素剤を使用するのとむし歯予防の差は大きい?
A.
一般的にお茶の渋みを出すタンニン。タンニンを形成する成分の一部がカテキンであり、特に日本茶には良質のカテキンがたくさん入っています。カテキンには殺菌作用、抗菌作用がありますが、フッ素にはこれに加えて再石灰化作用があります。むし歯予防の面からみるとフッ素の応用の方が効果が高いです。
注:乳製品に含まれる蛋白質はカテキンと結合しやすく、その効果を無くしてしまうので注意しなくてはならない。 食中毒防止のためにお茶を飲む場合、食事の時はお茶を飲んで、3時間ほどたってから牛乳は飲みましょう。